32歳のおじさんが赤子すぎて母性を感じずにはいられない件
私は非常に困っている、非常に。それはもう尋常ではない。
最近、私の隣にいるアザラシの赤子のようなボディーをしたおじさんのせいで、私の母性が尋常ではないのだ。
もう一度言う。
『アザラシの赤子のようなボディー』
である。
全くもって、そのままをイメージしてもらって構わない。そう、それです。あの白くてふわふわしたまん丸いフォルム。正にソレなのです。
アザラシの赤子を目にして、母性を感じない女性がいると言うのは考えにくい。『アイドルはウンコしない』くらい考えにくい。
私はいつまでたっても成長しないアザラシの赤子ボディーを、毎日目にしなければならないのだ。
もう母性の抑えどころがないのである。
自分の体内で女性ホルモンが流れているのがわかるのだ。全身が女性ホルモンでみなぎっている。もういつ母乳が出てもおかしくない。
心なしかBカップであるはずの乳が、Cカップに見えなくもない。もはやいつEカップになってもおかしくない。
さらに心なしか腸内環境も良くなっている気がする。もう少しで便秘が改善されるような予感がとまらない。次の瞬間にはここ10年分の便塊が私の扉をノックする可能性すらある。
すごいことだ。10代からずっと悩まされている便秘が改善しようとしている。
すごいパワーだ。
このおじさんは一体なんなのか。
先ほどの『アザラシの赤子のようなボディー』
というのは過小評価だったのかもしれない。
もはや『アザラシの赤子そのもの』という事もなくはない。
"彼氏"という認識ですら違っていたかもしれない。
実は私が産み落とした赤子なのかもしれない。
そうでなくても、これから産み落とす予定であることは間違いない。
私はアザラシなのかもしれない。